EasyInstallを使えるようにする

setuptoolsの使い方

tags:python, tips, module
created:2008-05-02T00:00:00

pythonでスタンダードになりつつある配布形態 egg

このパッケージを利用するツール easy_install の使い方の基礎

特長

最近 Pythonパッケージインデックス で「ナントカ.egg」という配布物をよく見かけますね?

このeggパッケージは依存情報なんかも含んだ賢いパッケージで、 専用のインストーラを使ってあるパッケージをインストールする時、 不足しているパッケージを自動的に Pythonパッケージインデックス からダウンロード&インストールしてくれます。

つまり、Linuxのyumパッケージやdebパッケージの様な仕組みを提供しているのです。

この仕組みを利用するためのツールが distribute モジュールに含まれる
easy_install というツールです。

Windowsでのセットアップ

まずPCのネットワーク環境を確認してください。 インターネット接続そのものが有効なら問題はありません。 インターネット接続にプロキシが必要な環境であれば、 環境変数「HTTP_PROXY=http://プロキシサーバ:ポート」を マイコンピュータのプロパティ設定にて追加しておいてください。

次に以下のリンク先を保存してください。

http://peak.telecommunity.com/dist/ez_setup.py

保存した「ez_setup.py」をダブルクリックで実行してください。

ネットから最新版をダウンロード&インストールします。

環境変数「PATH」に次の項目を追加しておいてください。

「C:\Python25」「C:\Python25\Scripts」

マイコンピュータのプロパティ設定(下の画面)にて追加しておいてください。

../../_images/env_winxp.jpg

まるっきりそんな設定したことがないなら、

ユーザー環境変数に「新規」にて 名前は「PATH」、値は「%PATH%;C:\Python25;C:\Python25\Scripts」をセットしてください。 環境変数が有効になるために再ログオンが必要な場合があります。

使い方

コンソールにて、

easy_install パッケージ名またはeggファイル名またはURL

と入力します。

ローカルにあるeggファイル名を指定してもいいし、eggファイルがダウンロード可能なURLでもいい。 パッケージ名だけを指定した場合、 Pythonパッケージインデックス から検索して類似名称の最新版を見つけてくれます。

Linuxでのセットアップ

インターネット接続にプロキシが必要な環境であれば、 「~/.bashrc」ファイルの末尾に「export HTTP_PROXY=http://プロキシサーバ:ポート」を追加してください。 環境変数が有効になるために再ログオンが必要な場合があります。

次に以下のリンク先を保存してください。

http://peak.telecommunity.com/dist/ez_setup.py

コンソールを開き、保存したフォルダにて 「python ez_setup.py」を実行してください。

使い方

コンソールにて、

sudo easy_install パッケージ名またはeggファイル名またはURL

と入力し必要であれば権限昇格パスワードを入力します。

まとめ

このサイトでも、今後の自作ソフトはeggパッケージで配布していくつもりです。 そうすると依存モジュールの事前インストールの説明が端折れますし、利用側もらくちんです。

また、本サイトへの容量負担もかなり軽減されます。 Windowsインストーラーを用意すると数メガバイトは軽く越えてしまうのですが、 Pythonとこのsetuptoolsがある環境であれば、数十キロ〜数百キロバイト程度のサイズに抑えることができます。

追記(2011/05/03)

最近ではこちらのsetuptoolsの更新は止まっており、互換パッケージの

distribute https://bitbucket.org/tarek/distribute/wiki/Home

こちらが標準で使われているようです。 また、アンインストール機能をもった「pip」というのもあります。

現在私はpipを使っています。