PyOgreとPyODEの連携！

簡単な支援ユーティリティを作ってみた。

tags:	python, 3d, tips
created:	2007-02-05T20:24:24

PyOgreとPyODEの連携１。 PyOgreとPyODEの連携を支援するユーティリティの実現。（python-ogreがリリースされたのでこちらの記事はもう古いです。）

ユーティリティライブラリの目的

PyOgreとPyODEの連携はいろいろいじってはいたんですが、なかなかそれぞれのやることが整理できなかったんです。

ようやく少し簡単にアプリケーションが構築できるようになりましたのでまだまだ荒削りですが公開することにしました。

特徴

デバイスセッティングダイアログの初回表示と起動２回目以降の隠蔽
グローバルリソースをApplicationクラスのプロパティに集約
視点ビューからのオブジェクトピッキング支援
「フレームリスナ」によるタスク構築支援
OgreノードとODEボディ、ODEジオメトリの融合
球とボックスの基本メッシュの提供
OgreメッシュからのODEコリジョン検出ジオメトリの生成

詳しくはバンドルされたソースの「ogreutils」フォルダ内のソースを参照。

クラスリスト

Application

デバイスコンフィギュレーションや標準的なイベントハンドリングとシーンセッティングの基本だけを行います。ユーザーアプリはこのApplicationクラスを継承して作成します。

constructScene:: オーバーライドしてシーンに追加するオブジェクトを作成しまくってください。
addFrameListener: 他のフレームリスナ（フレームごとに行う処理を持った）の追加。
mouseDragged、mouseMoved、mousePressed、mouseReleased: マウス関係のイベントハンドリング
keyPressed、keyReleased、keyClicked: キー関係のイベントハンドリング
onObjectClick: マウスカーソルでオブジェクトをクリックしたことをハンドリング近い順にイベントが発生します。ハンドラの返値がTrueの時そのクリックに関するイベント発生は完了します。

WalkListener

マウスによる空間内移動サンプルタスクインスタンスをApplication.addFrameListenerにて追加することで、マウスによる視点変更とホーイルによる前進後進ができます。

ActorObject

ODEによるコリジョン判定を伴った運動シミュレーション付きオブジェクトコリジョン判定には球とボックスをサポート（シリンダはODE0.5相当ではカプセルスタイルしか対応していません。 ODE0.6がリリースされてから検討します。）

ObstacleObject

ODEによるコリジョン判定を伴ったオブジェクト（運動なし）コリジョン判定にはプレーンと球とボックス、メッシュをサポート（シリンダはODE0.5相当ではカプセルスタイルしか対応していません。 ODE0.6がリリースされてから検討します。）

テストアプリケーションソースコード

# -*- encoding:utf-8 -*-

import sys
import ogreutils
from pyogre import ogre
import ode

class App(ogreutils.Application):
  def constructScene(self, scene_manager):
    ogreutils.Application.constructScene(self, scene_manager)
    scene_manager.setSkyBox(True, "Examples/SceneSkyBox2");
    light1 = scene_manager.createLight("Light1")
    light1.type = ogre.Light.LT_DIRECTIONAL
    light1.direction = 1,-1,1
    light1.diffuseColour = 1, 1, 1
    light1.specularColour = 1, 1, 1

    self.ball1 = ogreutils.ActorObject('ball1', position=(-10,400,0),
      scale=(57.1, 57.1, 57.1), shape=ogreutils.SPHERE_SHAPE)

    ogreutils.ObstacleObject('cylinder', position=(0,50,0),
      scale=(50,50,50), mesh="cylinder", shape=ogreutils.TRIMESH_SHAPE)

    ogreutils.ObstacleObject('ball2', position=(-100,50,0),
      scale=(50,50,50), shape=ogreutils.SPHERE_SHAPE)

    self.floor = ogreutils.ObstacleObject('floor', shape=ogreutils.PLANE_SHAPE)

if __name__ == "__main__":
  app = App()
  app.setup(sys.argv[1:]==['-c'])
  app.addFrameListener(ogreutils.WalkListener())
  app.run()

テストアプリケーションスクリーンショット

サンプルソース及びユーティリティライブラリ＆メディアファイル : ダウンロード

感想

PyOgreは至れり尽くせりな豊富な機能群がそろっているのですが、サンプルがまだまだ少ないですね～。

Ogre.Netのサンプルとかが意外に参考に！

今後はこのユーティリティを使っていろんなサンプルを公開していきます。

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